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完全な回復―聖書の最初の書巻(創世記)は、大争闘が地上でどのようにして始まったかを明らかにしています。聖書の最後の書巻(黙示録)は、大争闘がどのようにして終結するかを明らかにしています。そして、これらの書巻の間に、大争闘がどのようにして天で始まったか、その争点が何であったか、サタンの計画が何であったか、神がサタンの堕落によって生じた傷をどのようにして修復されたか、私たちがサタンの攻撃の中でどのようにして信仰を持ち続けることができるか、そして私たちが個人また教会としてどのようにこの大争闘とかかわっているかが明らかにされています。
これまで述べてきたように、キリストと十字架のゆえに、勝利は約束されています。イエスは十字架においてサタンを打ち破り、彼が偽り者であることを全宇宙に暴露し、悔い改めと信仰によって御自身のもとに来るすべての人に新天地を保証されました。
今週(#61~#65、テーマ:「大争闘の終結」)は、この勝利がもたらす最終的な結果について学びます。それは罪とサタンと死が完全に消滅するときです。
黙示録12:17には、サタンが大争闘の終わる前に最後の戦いを挑んでくることに関して次のように書かれています。「竜は女に対して激しく怒り、その子孫の残りの者たち、すなわち、神の掟を守り、イエスの証しを守りとおしている者たちと戦おうとして出て行った」。同13章と14章には、この戦いがどのようにして起こるかが書かれています。
最初の獣は長年にわたってキリスト教世界を支配した教会と国家の結合体を特徴づけています。パウロはこれを「不法の者」(Ⅱテサ2:2 ~ 4)と呼び、ダニエルはこれを「小さな角」(ダニ7:8、20 ~ 25、8:9 ~ 12)と呼んでいます。獣の像(黙示13:14)は、教会が宗教改革の真の精神を失い、国家と結合して、ほかの人々に自らの教えを強要するときに出現する背信的な宗教形態を象徴しています。それは教会と国家を結びつけることによって完全な獣の像となります。
サタンは神と神の教会を滅ぼすために、最後の手段として、二つの獣によって造り出された組織を扇動することによって、神の律法を変更し、神の律法に従うことによって神に忠実に従う人々を迫害し、これらの忠実な弟子たちを殺害しようとします。
◆ 初代教会は妥協と背信によって神の力を失いました。その結果、強制することによって自らの目的を達成しようとしました。私たちも強制力を用いることに気をつけなければなりません。
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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。