大いなる終幕【大争闘の終結】#65

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これらの聖句は、「白馬に乗って天から下ってくる勝利の戦士としてのキリストを描写している(黙示19:11)。彼が来られるのはこの地球を御自分の正当な領土として要求するためである。『頭には多くの王冠があった』(12 節)。7つの冠をかぶった竜も(12:3)、10の王冠を持つ海獣(13:1)も、人類を支配する権威を神から受けてはいない。キリストは『王の王、主の主』(19:16)として再臨される。父なる神はキリストだけに地を支配する権威を与えておられる。キリストだけが神の聖なる御旨を遂行される。キリストが『神の言葉』(13 節)であるからである」(ハンス・K・ラロンデル『救いの戦車』129、130 ページ)。

「『王の王、主の主』(19:16)という称号は特別な意味でこの時のキリストに当てはまる。……すべての権威が彼の手にゆだねられている(Ⅰコリ15:25)。サタンは利己的にも、神の御子としてのキリストだけに与えられている高い地位を熱望した(イザ14:12~4、黙示12:7~……)。しかし、キリストは父なる神と等しい者であることに固執しようとは思わず、一時、自発的に神としての属性と特権を完全に行使することを放棄された。……それによって、御自分が『王の王、主の主』という称号に表されている名誉と威光を受けるにふさわしいお方であることを実証されたのである」(『SDA 聖書注解』第7 巻874 ページ)。

キリストの再臨において、豹のような獣と2本の角を持った獣が捕らえられます(黙示13 章、日曜日の研究)。さらに、サタンも捕らえられ、1000 年の間投獄されます(黙示20:1 ~ 3)。

裁きの最終段階、つまり執行段階において、悔い改めないでいた天使と人間は罰せられ、滅ぼされます。彼らを滅ぼす火は地を罪から清め、「天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめ」るという神の計画は最終的に実現します(エフェ1:10)。

◆ 黙示録19:11 ~ 21 を復習してください。ここでキリストに与えられている4つの称号を挙げてください。それらは私たちにどんな慰めと大争闘の結果についてのどんな確信を与えてくれますか。 大争闘はすばらしい神の栄光をもって閉じられます。そしてそこに、神が備えたもう新しい世界が出現するのです。ここに私達の希望があります。現在の日本では全てが備えられているように見えますが、希望に欠けています。アドベンチストは希望の民です。なぜなら、キリストがその中心におられるからです。あなたはこの希望に毎日生かされていますか。この希望をあなたの友人や知人に分ち合っていますか。この希望があなたの価値観に反映されていますか。「祝福に満ちた希望」(テトス2:13)を私達の日々の生活、教会に満ちあふれさせましょう。

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*本記事は、聖書研究ガイド2002年第1期『キリストとサタンの大争闘』からの抜粋です。

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