聖霊を求めて祈る【祈りの7つの鍵】#4
求めなさい、そうすれば、与えられる
祈りの生活の7つの鍵、3つめは、「聖霊を求めて祈る」です。
ルカによる福音書11章9節―13節には、次のようにあります。
11:9そこでわたしはあなたがたに言う。求めよ、そうすれば、与えられるであろう。捜せ、そうすれば見いだすであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。11:10すべて求める者は得、捜す者は見いだし、門をたたく者はあけてもらえるからである。11:11あなたがたのうちで、父であるものは、その子が魚を求めるのに、魚の代りにへびを与えるだろうか。11:12卵を求めるのに、さそりを与えるだろうか。11:13このように、あなたがたは悪い者であっても、自分の子供には、良い贈り物をすることを知っているとすれば、天の父はなおさら、求めて来る者に聖霊を下さらないことがあろうか。ルカによる福音書11章9節―13節
13節に注目してみて下さい。多くの場合、この聖句は、新しい車や家など、いろいろなものを求めるときに使われます。
しかし、文脈から考えますと、キリストは聖霊について語っています。聖霊は、天が人に与えようと約束する最も素晴らしい贈り物なのです。ペンテコステの日を思い出してください。弟子たちの上に聖霊が降り注がれ、彼らは御霊によって満たされたとあります。
また、この13節をギリシャ語原文で直訳しますと、わたしたちは聖霊を求め続けるべきだというニュアンスがあります。
つまり、一度だけ願うだけではなく、日々、聖霊を求めなくてはならないということなのです。では、聖霊が宿り、それに満たされることは、わたしたちクリスチャンにとって、どうしてそれほどまでに不可欠なことなのでしょうか。
聖霊に満たされる
ヨハネ第一の手紙3章24節をお読みします。
神の戒めを守る人は、神におり、神もまたその人にいます。そして、神がわたしたちのうちにいますことは、神がわたしたちに賜わった御霊によって知るのである。ヨハネ第一の手紙3章24節(口語訳)
天にいるキリストは聖霊を通して、あなたやわたしの心の中に住むことができるとヨハネは言っています。わたしたちが聖霊でわたしたちの心を満たしてくださいと祈るとき、聖霊はキリストの臨在をもたらすのです。だから、キリストはわたしたちに聖霊を求めないと言われたのです。
祈りは、罪との戦いとクリスチャン品性の発達における成功の手段として、天が定めたものである。信仰の祈りにこたえて与えられる神の力は、願い求めるすべてのことを嘆願者の心の中に成就する。われわれは、罪のゆるしを、聖霊を、キリストのような性質を、主の働きをなすための知恵と力を、また主が約束された賜物を、求めることができる。そして、それらは「与えられる」と約束されているのである。
エレン・ホワイト『患難から栄光へ』55章
みなさんは、祈った答えがつねに「YES」となる祈りを知ってしますか。車や家を求める場合、その祈りの答えはつねに「YES」ではありませんよね。「少し待ちなさい」や「それはNOだ」という答えもあります。
願っているそれらの物を持つことが、わたしたちにとって良いことではないこともあるからです
しかし、神がつねに「YES」と答えてくださる祈りがあるのです。
たとえば、悔い改めてゆるしを求めるとき、その答えはつねに「YES」です。また、聖霊を求める時もつねに「YES」です。
そのため、朝起きて、あなたの意志を神に委ね、「主よ、わたしを聖霊で満たしてください」と祈るなら、受け取ったと感じるか感じないかは別として、あなたは信仰により、キリストの約束してくださった聖霊を必ず受けるのです。