ローマの信徒への手紙– tax –
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ローマの信徒への手紙の概要と解説
神学者によるローマの信徒への手紙の概要と解説記事です。その特徴や内容、時代背景、目的、作者について解説していきます。 -
【ローマの信徒への手紙1章、2章、3章の解説】信仰による従順
【すべての人は罪を犯している【ローマの信徒への手紙1―2章解説】】 ローマの信徒への手紙は見事な書き出しで始まっています。少なくとも最初の17節はすばらしい書き出しです。その17節は、神の義が啓示されたという福音で終わっています。「義」という言... -
【ローマの信徒への手紙4章の解説】義人、律法、アブラハム
【義認、律法、アブラハム】 パウロの手紙のこの箇所で、彼は基本的な提言を述べています。神の怒りは普遍的な罪の中に現れており、神の義は、律法とは別に信仰によりすべての人に与えられる無償の恵みの賜物において示されている、という提言です。パウロ... -
【ローマの信徒への手紙5章、6章解説】信仰と罪
【信仰を解き明かす】 「だからどうだというのでしょうか」。この問いかけは、いつでも神学における重要な問いかけです。神学的専門用語が語られたところで、実際生活の中にいったいどんな違いが生じるというのでしょうか。ローマの信徒への手紙5章におい... -
【ローマの信徒への手紙7章の解説】「律法」と「人間」
【ローマの信徒への手紙7章の「律法」と「人間」】 なるほどと思わせる例話が入っている説教を聞かれたことはおありですか。その例話がなまなましく記憶に残り、説教全体の内容を忘れ、誰が話したのかさえ忘れたとしても、その例話だけは覚えている、とい... -
【ローマの信徒への手紙8章の解説】キリストにある自由の約束
【キリストにある自由の約束】 約束について皮肉る言葉として、「いつも約束するだけじゃないか!」という言い草があります。皮肉る理由というのも充分あります。選挙演説からテレビのコマーシャルまで、信じられないとわかっている約束を耳にたこができる... -
【ローマの信徒への手紙9章、10章、11章の解説】恵みによる選びと贖い
【ユダヤ人と異邦人のための贖い】 息子を大切にしていると言っている父親を思い浮かべてみてください。父親は息子にありとあらゆる約束をし、その中には、ある日すべての持ち物が息子のものになるという約束も含まれています。愛しい息子が家を継ぐ者であ... -
【ローマの信徒への手紙12章、13章の解説】愛と律法
【愛と律法】 ローマの信徒への手紙における最も重要な語の一つは、12章の冒頭に現れます。それは「そういうわけで」という語です。この語が重要なのは、パウロがこれまでの11章で既に述べてきたことと、残る最後の数章とを結びつけるものだからです。 こ... -
【ローマの信徒への手紙14章、15章、16章の解説】パウロの強調点と結び
【いちばん大切なこと】 かつて私が、あるアドベンチストの大学の行政に携わっていたころ、アドベンチストの理念に忠実であるかどうかを調べに、監査委員会がやってきました。委員会が大学の行政担当者たちと最初の会合を持った時、一人の委員が実際何をし... -
誰が律法を「変更」したか【終末時代への備え】#6
【今回の記事のテーマ】 終末の諸事件を理解するうえで中心となるのは、神の律法の問題です。もっと具体的に言えば、第四条の戒め、第七日安息日の問題です。救いは信仰のみによるのであり、(安息日を含む)神の律法を守ることは決して救いをもたらさない...