創世記– tax –
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信仰の勝利【創世記―起源と帰属】#9
【この記事のテーマ】 イギリスの作家C・S・ルイスは、キリスト教文学の傑作である『悪魔の手紙』の中で、悪魔の親玉スクルーティプが自分の手下で甥のウォームウッドに手紙を書いている様子を描写しています。それらの手紙はウォームウッドの担当である若... -
二心の代償【創世記―起源と帰属】#10
【この記事のテーマ】 フランス革命の哲学者ともいわれるジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)は「、人間の心には原罪というものはない」、人間はみな基本的に善である、と主張しました。人間を堕落させたのは社会であり、自分の意思、感情、良心に任せ... -
ヤコブ、イスラエルとなる【創世記―起源と帰属】#11
【この記事のテーマ】 メソポタミアにおけるヤコブの20年間の奉仕は嫉妬と争い、策略によって特色づけられていました。二人の姉妹が互いに相手よりも多くの息子を産むことによって夫の愛情を勝ち取ろうとします。義理の息子と義理の父が互いにだまし合って... -
牢獄から宮殿へ【創世記―起源と帰属】#12
【この記事のテーマ】 曲折に満ちたヤコブの物語は、人間の罪深さと神の慈愛・憐れみを対照的に描きながら、なおも続きます。創世記34章では、土地の首長がヤコブの娘ディナを辱め、シメオンとレビが町の男子全員を虐殺します。報復を恐れたヤコブは逃れて... -
始まりの終わり【創世記―起源と帰属】#13
【この記事のテーマ】 「世界の歴史においては、人間の意図し、実行するものとは別の何か、人間の知り、望むものとは別の何かが、その行為から生じる。人間は自らの関心事を実行する。しかし、達成されたのは、そこに暗示されてはいたが、行為者の意識にも... -
天と地の創造者、イエス【創世記―起源】#1
【この記事のテーマ】 自らが創造するものよりも偉大なもののみが、それを創造することができます。したがって、宇宙よりも偉大な存在者のみが宇宙を創造することができました。この存在者が聖書に啓示されている神、つまり私たちが礼拝し、仕える神です。... -
天地創造—世界を形づくる【創世記―起源】#2
【この記事のテーマ】 科学者たちは、世界が生物の生存に適当であるのを見て驚きます。それもそのはずです。創世記1章に始まって、聖書全体にその設計と目的が明らかにされているからです。形も中身もない惑星を手始めに、神は初めの3日間に居住地のための... -
完成した天地創造【創世記―起源】#3
【この記事のテーマ】 今回の研究では、天地創造の後半の3日と安息日の休みに関する聖書の簡潔な記述について学びます。この記述は創世記1章及び2:1〜3に見られますが、これに関連した数々の記述が聖書のほかの個所にも見られます。天地創造の記録につい... -
聖書のテーマ、天地創造【創世記―起源】#4
【この記事のテーマ】 創世記1:1~2:3は聖書に見られる多くの天地創造に関する聖句の基礎となるものです。創世記1章と2章にはっきりと言及している聖句もあれば、間接的に言及している聖句もあります。たとえばコリントIIの4:6のように、直接聖句を引用... -
天地創造と道徳性【創世記―起源】#5
【この記事のテーマ】 人間は「人権」について語るのが好きです。マグナ・カルタ(1215年)から、フランス人権宣言(1789年)、そしてさまざまな国連人権宣言に至るまで、人間は「絶対的権利」、つまりだれも奪うことのできない権利を持つという思想が奨励...