コヘレトの言葉– tax –
老いたソロモンによる格言集
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この世の終焉【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#13
【二度目の招請】 今や「コヘレトの言葉」は、創造主を覚えよとの二度目の招請を出しております。これをもって、私たちを新しい地平線へと携えて行ってくれることでしょう(12の1)。創造の時を忘れないように①との最初の招請は(11の8)、裁きのことを「... -
聖なる事の危機【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#12
前章における最後の知恵の言葉は、慎重であれとの呼びかけと勧告でありました。愚かさが至る所にあり、その王が悪い時、反撃したり、革命を試みたり、更には不平を言ったり、批判したり、「王を呪ったり」することは、何の役にも立たないということでした... -
香料の中のハエ【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#11
【愚かさと知恵】 「コヘレトの言葉」の中は、霊的教訓を伝える、動物や昆虫でいっぱいです。私たちがあの「あざ笑う蝶」(本書の序論)の話ですでに気づいておりましたように、ソロモン王は動物に関しても専門家的であり、彼はまた「獣類、鳥類、爬虫類、... -
再度の問いかけに応える【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#10
【「コヘレトの言葉」の問いかけ】 「コヘレトの言葉」が私たちに残している場所は、まったくもって快適ではありません。人生と運命に関する私たちの質問は答えられないままになっております。私たちは確たる形では、どこへ行こうとしているかを知りません... -
悪事とそれに対する処罰【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#9
【賢い人】 私たちは、人が知恵を捉えようとしてなす苦闘について学んでまいりました。そして今や、「人の知恵は顔に光りを添え」(8の1)るのです。それはあたかも、彼が遂にあの捉えがたい女性を捕らえ得たかの如くにです。そのフレーズは、祭司による祝... -
人生は美しい【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#8
【『コヘレトの言葉』と『創世記』】 私たちは今や、本書の後半部に達しています。前半「第1章から第6章まで」では、空しいということについての繰り返された決まり文句「これも空しい。風を追うようなことだ」(1の14、2の11、17、26、4の4、16、6の9を参... -
魂の渇き【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#7
【欠けているもの】 たとえ、私たちがすべてを所有し、しかもそれらすべてを神からの賜物として受けているとしても、それでもなお私たちには本質的な何かが欠落しております。「コヘレトの言葉」は、これを、「人の上にある大きな悪」(6の1の直訳)①と呼... -
宗教と権力と金銭【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#6
【コヘレトの警告】 「コヘレトの言葉」は、倫理の一般原則を述べるのに、これまでは第一人称で語って来ております。さて今や、著者は、不特定の聴衆に向かって、二人称単数で呼びかけ、さまざまな忠告を与える方向へと移動いたします。ここに与えられてい... -
他者総論【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#5
【太陽の下にある空しさ】 「コヘレトの言葉」は、今や神学から倫理の問題へと移動いたします。快楽とか業、人生、死、永遠、悪といった重大な形而上学的諸問題に関する抽象的思惟より、今や改めて、「太陽の下」(3の16)にある「空しい」世界の出来事に... -
時と永遠【コヘレトの言葉解説 〜すべてはむなしい〜】#4
【すべて時にかなって美しい】 ヒッポの聖アウグスチヌスは、かつて言いました、「時とは何か? もしも、誰もこれを私に訊ねる者がいないとしても、私はそれが何であるかを知っている。しかしもしも、私がその質問者にそれを説明したいと願ったとしても、...