創世記– tax –
天地創造とイスラエル人の始まりの物語
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世の秩序【創世記―起源と帰属】#1
【この記事のテーマ】 南アフリカの作家ローレンス・バンデルポストは居間のテーブルの上に一つの石を置いていました。この「不思議な黒い石」の由来について尋ねられると、「この石はアフリカの地下4500メートルのところから出たものだ」と答えたものです... -
初めに【創世記―起源と帰属】#2
【この記事のテーマ】 ある有名な科学者が人類の起源について次のように言っています。「人類がここにいるのは、特異な構造のひれを持った魚の変種がいて、そのひれが陸上動物の脚に変化したからです」。 もちろん、聖書、特に創世記の最初の2章は人類の起... -
初期の地球【創世記―起源と帰属】#3
【この記事のテーマ】 万物の創造について述べた後で、モーセは人間と人間を取り巻く環境について述べています。創世記1章は万物がどのようにして創造されたかについて記していますが、創世記2章は人間が人間たるゆえんについて説明しています。もし創世記... -
楽園喪失【創世記―起源と帰属】#4
【この記事のテーマ】 イギリスの作家ジョン・ミルトンは1600年代に、エデンにおける人類の祖先の堕落について描いた有名な叙事詩『失楽園』を著しました。彼は崇高な想像力を用いて、この叙事詩の中で「人間に対する神の配慮の正しさを証明」しようとした... -
滅びと再生【創世記―起源と帰属】#5
【この記事のテーマ】 「最近、あの狂信者のノアについて何か聞いたかね」 「信心深いノアのことかい?」 「そう、信心が奴を狂わせたんだ。空から水が降ってくると言っている」 「空から水がね……」 「洪水が起こり、箱舟に乗った者たち以外、みんな滅びる... -
洪水後の地球【創世記―起源と帰属】#6
【この記事のテーマ】 イギリスの哲学者で、進化論の熱烈な信奉者であったバートランド・ラッセルは、進化の過程の最終的結論[人間]について次のような冗談を言いました。「もし私が全能で、無限の時間をかけて実験することができたなら、最終的には人間... -
人間アブラム【創世記―起源と帰属】#7
【この記事のテーマ】 前回は、おもにバベルの塔について学びました。堕落した人間は過去の経験から学ぶことがないように思われます。 今回は、希望に満ちたテーマ、セムの子孫について学びます。パウロが「わたしたちすべての父」(ロマ4:16)と呼んでい... -
信仰と弱さ【創世記―起源と帰属】#8
【この記事のテーマ】 今回も、アブラムとサライ(後のアブラハムとサラ)がたどる地理的、霊的な旅について学びます。旅を続けるうちに、彼らの信仰と弱さが、神についての知識を失い、罪と霊的無知の中にある世界(ソドムとゴモラに対する裁きがその最も... -
信仰の勝利【創世記―起源と帰属】#9
【この記事のテーマ】 イギリスの作家C・S・ルイスは、キリスト教文学の傑作である『悪魔の手紙』の中で、悪魔の親玉スクルーティプが自分の手下で甥のウォームウッドに手紙を書いている様子を描写しています。それらの手紙はウォームウッドの担当である若... -
二心の代償【創世記―起源と帰属】#10
【この記事のテーマ】 フランス革命の哲学者ともいわれるジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)は「、人間の心には原罪というものはない」、人間はみな基本的に善である、と主張しました。人間を堕落させたのは社会であり、自分の意思、感情、良心に任せ...