創世記– tax –
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申命記の序文【申命記に見る現代の真理】#1
【この記事のテーマ】 申命記はもちろん、孤立して存在してはいません。人生のすべてがそうであるように、申命記も文脈の中に存在しています。そして、人生のすべてがそうであるように、その文脈はこの書の意味と目的に重要な意味を与えています。 歴史は... -
始まりの終わり【創世記―起源と帰属】#13
【この記事のテーマ】 「世界の歴史においては、人間の意図し、実行するものとは別の何か、人間の知り、望むものとは別の何かが、その行為から生じる。人間は自らの関心事を実行する。しかし、達成されたのは、そこに暗示されてはいたが、行為者の意識にも... -
牢獄から宮殿へ【創世記―起源と帰属】#12
【この記事のテーマ】 曲折に満ちたヤコブの物語は、人間の罪深さと神の慈愛・憐れみを対照的に描きながら、なおも続きます。創世記34章では、土地の首長がヤコブの娘ディナを辱め、シメオンとレビが町の男子全員を虐殺します。報復を恐れたヤコブは逃れて... -
ヤコブ、イスラエルとなる【創世記―起源と帰属】#11
【この記事のテーマ】 メソポタミアにおけるヤコブの20年間の奉仕は嫉妬と争い、策略によって特色づけられていました。二人の姉妹が互いに相手よりも多くの息子を産むことによって夫の愛情を勝ち取ろうとします。義理の息子と義理の父が互いにだまし合って... -
二心の代償【創世記―起源と帰属】#10
【この記事のテーマ】 フランス革命の哲学者ともいわれるジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)は「、人間の心には原罪というものはない」、人間はみな基本的に善である、と主張しました。人間を堕落させたのは社会であり、自分の意思、感情、良心に任せ... -
信仰の勝利【創世記―起源と帰属】#9
【この記事のテーマ】 イギリスの作家C・S・ルイスは、キリスト教文学の傑作である『悪魔の手紙』の中で、悪魔の親玉スクルーティプが自分の手下で甥のウォームウッドに手紙を書いている様子を描写しています。それらの手紙はウォームウッドの担当である若... -
信仰と弱さ【創世記―起源と帰属】#8
【この記事のテーマ】 今回も、アブラムとサライ(後のアブラハムとサラ)がたどる地理的、霊的な旅について学びます。旅を続けるうちに、彼らの信仰と弱さが、神についての知識を失い、罪と霊的無知の中にある世界(ソドムとゴモラに対する裁きがその最も... -
人間アブラム【創世記―起源と帰属】#7
【この記事のテーマ】 前回は、おもにバベルの塔について学びました。堕落した人間は過去の経験から学ぶことがないように思われます。 今回は、希望に満ちたテーマ、セムの子孫について学びます。パウロが「わたしたちすべての父」(ロマ4:16)と呼んでい... -
洪水後の地球【創世記―起源と帰属】#6
【この記事のテーマ】 イギリスの哲学者で、進化論の熱烈な信奉者であったバートランド・ラッセルは、進化の過程の最終的結論[人間]について次のような冗談を言いました。「もし私が全能で、無限の時間をかけて実験することができたなら、最終的には人間... -
滅びと再生【創世記―起源と帰属】#5
【この記事のテーマ】 「最近、あの狂信者のノアについて何か聞いたかね」 「信心深いノアのことかい?」 「そう、信心が奴を狂わせたんだ。空から水が降ってくると言っている」 「空から水がね……」 「洪水が起こり、箱舟に乗った者たち以外、みんな滅びる...